2.児童期の発達の特徴
2.児童期の発達の特徴
児童期の発達には、主に次のような特徴がある。
放課後児童クラブ運営指針 第2章 事業の対象となる子どもの発達 2.児童期の発達の特徴
〇ものや人に対する興味が広がり、その興味を持続させ、興味の探求のために自らを律することができるようになる。
〇自然や文化と関わりながら、身体的技能を磨き、認識能力を発達させる。
〇学校や放課後児童クラブ、地域等、子どもが関わる環境が広がり、多様な他者との関わりを経験するようになる。
〇集団や仲間活動する機会が増え、その中で規律と個性を培うとともに、他者と自己の多様な側面を発見できるようになる。
〇発達に応じて「親からの自立と親への依存」、「自信と不安」、「善悪と損得」、「具体的思考と抽象的思考」等様々な心理的葛藤を経験する。
保育園・幼稚園時代ごろまでと比べると大きく世界が広がっていきます。様々な人や物との出会い、出来事を経験することによって、「児童期の発達の特徴」に記載されているような能力を身につけていきます。保護者と一緒に行動することだけでなく、自分だけで遊びに行ったりと行動の幅も広がります。
保護者や学校の先生から教えてもらえる事だけではなく、放課後や休みの時間に地域の人から教わることもありますし、体験の中から自分で学び取ることも有ります。
環境が広がるとともに友人・仲間集団での活動も増えていきます。いわゆる”ギャングエイジ”という世代です。仲間との関係性の中から様々な事を学びながら関係性を築いていきます。
仲間関係の中では規律を知ることもできますし、それぞれの違いを認めあうことで自己と他者の違いにも気づいていくことができます。
ギャングエイジとは?
ギャングエイジは、9歳ごろから見られるようになる。しかし、小学校中学年ごろからは同性で仲の良い4~5人からなる閉鎖的な仲間集団(ギャング集団)を形成して遊ぶようになる。仲間内にリーダーを置き、集団独自のルールやギャグ、秘密基地などを作ったりすることやあだ名で呼び合ったりすること、共通の秘密を保持することによって仲間意識を持ち、外部に対して排他的で閉鎖的なギャンググループと呼ばれる集団を形成する。特に男子児童に顕著に見られる。また、この時期には保護者との約束よりも仲間との約束を重視するようになる。この時期に所属集団から受ける承認・拒否などが子どもの人格形成、問題行動に影響を及ぼす。
ギャングエイジ一部抜粋 Wikipediaより
成長の過程では誰しもが経験するであろう「心理的葛藤」についても触れられています。一見すると大人っぽく見えることもあったり、しっかりしてきたなと思える事も増えてくるでしょう。しかし、まだまだ発達の過程にあるその時々で色々と揺れ動きます。
思春期の反抗期も重なってくると、親や大人の言うことなど聞かなくなってくる子もいるとは思いますが、いざというときには助けてあげられるサポート体制は必須となります。
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