入所してから何かあったらどうする?
学童への入所後、良いことばかりが続くわけではないですよね・・・。楽しいこともある反面、嫌なこと、良くないことも起きてくるのが多くの人で起きます。嫌なこと、良くないこと、トラブル、けんかなどなど起こった場合、どのようにしたら良いのでしょうか?今回はトラブル・相談事などがあった場合について解説していきます。
トラブル編
トラブルの多くは人間関係に起因したことになります。学童に限らず、子どもの過ごす場所である学校でもいじめのニュースが報道されています。今現在だけでなく、私の子ども時代であったころから、さらにはもっと昔から続いている事でしょう。子どもに限らず大人でも人間関係の拗れよりトラブルになる事も非常に多いです。
具体的には「嫌な事をされた・言われた」、「仲間に入れてもらえない・仲間外れにされた」、「物を勝手に使われた、壊された、盗られた」、「暴力的な事をされた」。小学生期に多い傾向にある事を並べてみました。やはり全ての事が自分と自分以外の他者によって引き起こされる事となります。トラブルやけんかなども乗り越えて人間関係を学んでいく時期でもありますので、しっかりとしたサポートで適切な人間関係を学んでいけるように支援していきたいところです。
どう解決していくか
どのように解決していくか?という事がポイントになります。順に解説していきます。
子ども(達)自身で解決をする
いきなり大人が出てきてという事は小学生期にはなるべく避けたいところではあります。自分たちで話し合いができ、子ども達自身でお互いに納得ができ、後を引かないのでしたら解決となります。自分の力で人間関係を形成する力を身に付ける事も必要となりますので、支援員は知ってはいるけど口出しなどは基本しない段階となります。
とは言え、全ての人をこの段階からという訳にはいかない場合もあります。人と人との相性や配慮を要するような子どもが対象者であった場合、発達の段階や個人の特性や相性によって自分で解決どころかより拗れてしまう可能性が高いので、その場合は支援員が初めから援助をします。
支援員の援助で解決をする
自分達で解決ができなかった、できなそうな場合は支援員が間に入って支援をします。支援員が白黒つけるのではなく両者の話を聞き、言葉足らずの部分や解釈の違いの部分を補ってあげすれ違いを解消します。伝えきれなかった部分、伝わりきらなかった部分を丁寧に紐解いていくとお互いに納得できるという事に繋がります。
また、言いたいことがあっても言い出せない子もいますので、サポートは必要になってきます。学童ですと年上の人との関わりもありますので言い出しにくいというケースもよくあります。子ども自身で言えるように援助して環境を整えてあげることも必要となります。
保護者・支援員の援助で解決をする
家に帰ってからようやく嫌な事があったと打ち明ける子ももちろんいます。学童ではぐっと我慢をして表には出さず、そのまま帰宅するという子もいますよね。サインはあったけど気づいてあげられなかったという事もあれば、我慢し切って隠して気づけない場合があります。保護者の方は話を聞いたら、学童に連絡を入れて支援員の方にサポートしてもらえるようにしてください。
トラブルなどは「自分だけで解決、先生に任せておけばいい」というスタンスではなく保護者の方も連携をして一緒に解決をしなければならない場面が出てくることも想定しておいて下さい。年齢や学年が上がってくるほど、人間関係は複雑になってきたり、誰にも言いたくないという難しい時期に入っていきます。大人の見えにくい部分でのトラブルも増えてきます。少なくとも保護者の管理ができるうち、学童の支援員も協力できるうちはみんなで連携し解決に当たっていければと思います。
相談事編
ちょっとしたことでも話してみましょう
相談事があれば気軽に支援員の方と相談をしましょう。「こんなこと聞いてもいいのかな?」なんて思うかもしれませんが、何でも聞いてみるといいですよ。支援員でしたら小さいことでもきちんと答えてくれるはずです。(答えてくれない人は経験年数が浅かったり、支援員として未熟な人か・・・)
- 学童での生活
- 子どもの発達の事
- 友人関係(学童内外)
- 家での過ごし方
- 学校での様子
などなど
学童でのことに限らず、学校や家庭での様子も話に出てきたりもします。子どもの生活は家庭・学校・学童の連続性(つながっている)となっているので合わせて伝えてもらってもOKです。話をできる支援員が複数いる場合は話題によって相談する人を選んでも良いのではないでしょうか?「長年いて信頼感のある人」、「子どもや保護者自身と相性の良い人」、「子どもと同じ性別の人」、その都度変える事も必要だと思います。
直接話がしにくいのでしたら連絡帳や手紙に書く、メールで連絡するという方法もあります。この方法ですと返事をゆっくりと考えられるという事もあります。しかし、文章では相手の真意と違った解釈が生まれやすいという事にもつながりますので、使いどころはよく考えてから利用しておきたいところです。
逆に相談させてもらうこともあります
学童での生活をより良く送ってもらうために支援員サイドから相談させていただくこともあります。何となく落ち着かない様子を学童の生活で見せている場合に学童での様子を伝えるとともに、他の場所での生活の様子を伺うこともあります。その様子を聞いたうえでの対応を決める為の相談もさせてもらう事があります。
まとめ
普段から可能でしたら時々は立ち話程度でもいいので、支援員の方と話をしておくといいですね。話しやすい関係性を作っておくことが、トラブル等があった時にも気軽に話を持ち掛けられるし、逆に報告もしてもらえやすくなることになります。保護者と支援員とが連携して子どもの子育てに当たれるように連携できることが非常に大事なことになります。
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