子どもにとっての学童保育を考える

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学童保育について
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小学生になると世界が大きく広がります 

 小学校に入学すると多くの出会いもあり、大きく世界が広がっていきます。1学級30人位だとすると、そのクラス分の人数が同じ学年には入学してくることになります。小規模校だと1クラス30人位、大規模校だと4クラス以上120人以上の同級生との出会いがあります。保育園は多くても20~30人位なので人数だけでも数倍の規模になります。

保育園とは違って・・・

 小学校には様々なところから入ってきます。幼稚園出身者、保育園出身者が大多数であると思われます。他の出身はなかなか少ないのではないのでしょうか?幼稚園も保育園もどちらも似たような状況の世帯が集まってきているので、そこで出会うのも自分と似たような境遇の人が多くなってきます。保育園組は共働き世帯がほとんどで帰りは迎えに来てもらい夕方位となることも多かったでしょう。それが入学前までの保育園生活では多少の帰宅時間は違えどみんながほとんど同じという状況でした。周りのみんながほとんど同じなら、そんなもんかと子どもなりにも考えることができるのだと思います。

 そんな状況に変化が起こり、次のような状況に直面してしまいます。

最初は学童(放課後を過ごす場)には行かなければならない場所

 授業が終わって放課後になるとそのまま家に帰れる人もいる中で自分はまだ家には帰ることなく学童に行かなければならないということに直面してしまいます。これまでは保育園ではみんなが同じで早く帰れることができるなんて事も知らなかったのに、家には保護者の人がいて授業後にはそのまま帰宅できるという人もいるという事を知ってしまいます。(保護者が不在でも学童等には入らない人もいるので保護者不在でも帰る人はいます。)

 出会いが広がれば様々な境遇の人がいて、自分が置かれている状況や立場なども知っていく事になります。そういった出会いや自分のおかれている状況を新たに知ることは子どもにとっても良い成長の機会となります。「〇〇君は早く帰れていいなぁ」、「私も学校が終わったら家に帰って過ごしたい」なんて1回は思ってしまうのではないでしょうか?そうなってくると家で過ごしたいが為に「行きたくない」や「つまらない」と言い始め行き渋るという事になって仕事に行けなくなり困るなどの事態になってしまいます。

 それでも安全や安心して生活を送る為には放課後の預かりの場に行って貰いたいのが保護者の気持ち。

自分から行きたいと思える生活の場所になることが必要

 行き始めた頃は行かなければならなかった場所も毎日行くにつれて楽しくなり自分から進んでいける場になってくれれば保護者にとって一安心となります。楽しくなる、安心して過ごせる、毎日進んで行ける為の条件は何でしょうか?人にもよりますが、いくつかの条件になる事を挙げておきたいと思います。

  • 信頼のおける友人や大人がいる。その人達と良好な関係を築けている。
  • やりたい・楽しいと思える魅力的な活動がある。
  • 自分を出せる場である、自分を受け入れてもらえる場である
  • けんかやトラブルがあっても乗り越えることができる、またはそのサポートがある。
  • 自分自身の成長や役割を実感できる場である。

 

全てが揃った時という訳ではなく、この内いくつかが揃った場合でも進んで学童へ行ってくれることになると思います。自分自身の放課後の居場所の1つになってくれるといいですね。

 学童の支援員は子どもたちが学童ではなく家でのんびり過ごしたいという気持ちが心のどこかにある事を知っています。だからこそ放課後の生活の場をより楽しく、より充実して過ごせるように工夫を凝らしているのです。仲間関係をより良好にしたり、大人には色々な話を聞いてもらえるなどの人間関係、日々の行事やイベント事、などなど。学校や家で嫌な事があっても学童では楽しく安心して過ごせて気晴らしができるのような「家でもなく学校でもなく過ごすことができる」第2の家庭的な場所になってくれるようにしています。

 そうではなく場所の「安全管理、トラブル管理のみ」をしているような場所は子どもたちも進んでいく事は出来ず、我慢して通う・つまらなくて行きたくないというような場所になってしまっていると思われます。人数が多いような場所は職員体制上どうしても管理型が中心となってしまい、つまらなく行きたくないとなってしまう傾向にあることが多いです。低学年の内だけと何とか行ってもらっているような家庭も多いのではないでしょうか・・・。子どもの負担が大きいですよね。

高学年でも学童は必要な場所であります

 高学年にもなれば家に帰って自分で過ごすことができるかもしれません。しかし、保護者はその時間子どもが何をして過ごしているかを直接確認することはできません。ずっとゲームをしたり動画を見たりして過ごしているなんてことはよくあることではないでしょうか?4・5年生くらいで全てを自己管理することはなかなか難しく、ゲームや動画を見るなど自分のやりたい事だけしているような事にもなりそうですね。また、放課後に遊ぶことができる友達などもいない・少ないと毎日1人で過ごすという事にもなってしまい本当にそんな過ごし方で良いのかという事にもなってしまいます。高学年にもなれば人間関係なども大人並みに複雑になってきて、受け入れてもらえる場所が家庭だけでないという事は非常に重要な事です。

 中学校に入学となれば学童は基本的に終わりです。急に中学になれば1人で大丈夫だからと退会するのではなく、「自分で過ごす」ということはどのような事かを家庭内で話し合う移行期間として考えておく期間にすることも良いと思います。

 そもそもですが、いつ起きるか分からない大地震が子ども1人の時に発生したら、運悪く犯罪に出くわしてしまったら、高学年とは言え小学生だけではどうにもできないですよね。預かりの場があり、ある程度楽しく過ごせるのなら行けるようにしておいた方が安心なんですが・・・もう大丈夫だと思ってしまう人も結構いますね。

まとめ

 始めは行かなければならない場所も、自分自身の放課後の居場所として認識できるようになると学童という存在は心強いですね。行って楽しいとなるまでには子どもだけの力ではなく、保護者も職員も協力していかないといけません。

 その年代ごとに色々な課題に直面すると思います。高学年だからって自分で放課後を過ごせるとしないで、何かあった時のサポートをしてもらえる場所がいつでもあるというのは安心感がありますね。子ども達は日々、色々と苦労したり、悩んだりしています。子どもにとっては家でもなく学校でもないところに居場所があるということも放課後に留守にしている家庭にとってはとても良いことかと考えます。

 

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