作中に何度も登場してくる「言語化」
今回、紹介したいところは純粋に「アオアシ」がとても面白いという事だけではなく、作中で何度も登場してくる「言語化」というワードに注目していきたいと思います。作品の面白さや批評などは他の方も多く書かれていると思うので、そちらを探してもらえればと思います。
具体的なコマで見てみよう。
2巻にて主人公の「葦人」がセレクションでのゲームでゴールを決めた後、監督・コーチ陣との面接での1コマ。このゴールについて関心があったコーチからの質問。その前段階が以下の通り。
葦人「・・・覚えてないんよなあ」
「なんでできたか、よく覚えていない」
(人間は考える葦である・)
「あ、でも・・・ちゃんと考えたんだ。考えようとした。フィールドで」
「そしたら、あの時左によるべきだと思った。」
福田「何かが見えた?」
最初はよく覚えていないと言っていた葦人。福田ユース監督に質問されて考えていくうちに自分のプレーを思い出し話し始めています。その姿に「いいぞ、言語化できてる。」と福田監督が思っています。
「言語化」とは?
言語化とは文字通り「言葉にすること」です。
何を言葉にするのかといえば、アオアシのサッカーで言えば主にプレーや戦術などを言葉にするという事になります。次のコマが代表的なシーンとなります。
例では「インステップキック」について。インステップキックというサッカーに置いての基本のプレーでもここまで「言語化」しながらプレーをするんですね。1つ1つのプレーができたとしても何となくできているというのではなく、言葉でも説明できるという状態がさらに望ましい状態であると言えます。
コメント