学童保育 支援員の給料が低い!?給料をあげるには?平均はどのくらい?高いところはある?

目次

保育業界の給与・年収は少ないです

日本の平均年収はどのくらい?

平均給与は男性569万円(同0.9%増、52千円の増加)、女性316万円(同0.7%増、21千円の増加)となっている。
 正社員(正職員)、正社員(正職員)以外の平均給与についてみると、正社員(正職員)530万円(同1.3%増、70千円の増加)、正社員(正職員)以外202万円(同0.7%増、14千円の増加)となっている。

”国税庁ホームページ”

年代別の平均年収は「20代」が360万円、「30代」が451万円、「40代」が519万円、「50代以上」が607万円でした。前年(2023年)と金額を比較すると、20代が8万円アップ、30代が4万円アップ、40代が8万円アップ、50代以上は変化なし※となりました。

 おそらく学童保育関係の方が見られている事が多いと思いますが、「こんなにもらってないよ!!」なんて方も多いのでは無いでしょうか?もちろん地域や雇用されている学童保育の形態にもよるでしょうが学童保育に務めている平均年収は以下のようなデータもあります。

学童保育支援員・指導員の平均年収

学童保育の仕事の平均年収は約339万円。日本の平均年収と比較すると低い傾向にあります。
月給で換算すると28万円、初任給は20万円程度が相場

”求人ボックス給料ナビ”より

 地域によってのバラツキはありますが、データでみると100万円〜200万円以上も日本の返金年収より少ないという事になってしまいます。

 いざ数字を見てみると「こんなに少ないのか・低いのか?!」と私自身も感じてしまいました。圧倒的な少なさ!!!

 しかも年収なので手取りとなると20万円を少し超える程度となりそうです。独身・実家暮らしならば何とかなるか!?、家庭があるなら厳しい額ですよね・・・

 報道などでも学童保育・保育士の低賃金については頻繁に目にする機会も多いですが、あらためて確認するとその待遇の悪さに驚愕です・・・(自分もその中の一員なのですが・・・)

 私自身は日本の平均年収より100万円〜200万円も少ない内容の仕事をしているつもりは全くありません!!

どうすれば学童保育での給料が上がるか?

 低賃金だと嘆いていてもどうにもなりませんよね。何とか自分で動いて給料が上がりそうな方法をいくつか紹介しておきます。自治体や学童の運営形態によっては不可能な部分もあるとは思いますので、可能性のある部分だけを見ていただいてもOKです。

経験を積み保育の質を高める

 経験値を積んでいけばレベルは普通ならば上がっていきます。ゲームみたいな感覚ですが、人間も正しく経験を積んでいけばスキルや手腕が上がっていく事でしょう。

 始めたての人が保育するよりも、ある程度経験を積んだ保育者がいた方が安定することは多くあります。その安定的な保育が保障されているのならば、賃金にも反映されてくることも有ります。

 キャリアや経験によっては給与が上がる事も十分に考えられます。

 ただし、長く続けていれば自動的にレベルアップしていくという事は全くありませんので、日々の保育や研修から自分を高めていきたいところです。

 あの人は”ただ長く勤めているだけ”なんていう事にはなりたくないですよね・・・

 経験や研修を積み重ねていき、信頼される指導員・信頼される学童クラブとなっていけば、給与のアップにつながっていきます。

 ただ長く続けていれば自動的に評価されていくわけではありませんので、自己研鑽が常に必須となります。

資格を追加で取得する

 学童保育で働いている方は『放課後児童支援員』の資格を所持している方が多いのではないでしょうか?

 その他にも小学生期に関連した資格、児童の心理や行動、栄養学等、学童保育に生かすことができる資格などがあれば手当てが支給される場合もあるかもしれません。

 民間の学童保育等ではプログラムが組まれている場合もあり英会話・スポーツ・学習などのスキルは生かせると思います。何も学童で安月給で教えるくらいなら、英会話教室やスポーツ教室や学習塾へ転職した方が高収入になりそうな気もしますが・・・

 学童での仕事が好き・続けたいという前提に書いていますので他業種への転職話は無しにしときます。

 保育の質を高めたり、資格を取得するという事は自己投資にもつながっていきます。自分を成長させるためにも保育の分野だけでなく、幅広く興味・関心をもって取り組むと良いでしょう。

 自分自身に付加価値をつけることで評価を上げて給与アップを狙っていきます。給与アップ+自分の資格取得にもなれば一石二鳥にもなります。

 何の資格でも現在の所属学童で給与アップつながる訳ではありませんでのご注意下さい。

学童内で役職に就く、役割を担う

 それぞれの学童内での役職に就くことによって給与が上がる可能性があります。

 学童によって役職名などは違いがありそうなので自分の思いつきそうな一例を列挙しておきます。

主任・施設長

 現場の責任者クラスの為、その分責任や業務量も多くなります。もちろん給与も一般の職員よりも多くなるはずです。

 問題やトラブルが起これば間違いなく対応に追われるでしょうし、良く分からない言い分のクレームなんかも飛び込んでくるかもしれません。学童内の事だけでなく、近隣からの苦情も入ってくるかもしれません。

 そのような場合にも真摯に応対しなければなりません。他の職員に任せる訳にもいきません。その責任の分だけ給料が上がるのです。

障害児担当

 昨今は様々な特性を持った児童が入会してきます。その児童の特性ごとの対応等を計画・実行を中心にする担当となります。児童だけでなくその児童の保護者との対応も必要となります。

 もちろん専門的な知識や関わりも必要となってきますし、担当外の職員の方との連携も欠かせません。その”対応の多様性”や”難しさ・専門性”を必要とすることから手当が有ったり、別待遇での給与算定もあり得ます。

事務員など兼務

 子どもの保育以外の仕事も受け持つことで手当てが発生することも有ります。保育にプラスして業務を請け負う事になる場合もあるので、覚える事・担当することが増える分手当等も増えるという事もあります。

非常勤から常勤へステップアップ

 非常勤で働いている方はチャンスがあれば常勤職員へステップアップも給与アップには繋がります。

 福利厚生も非常勤時よりも充実するでしょうし、給与が上がるのも間違いないでしょう。ただ、業務量や責任は非常勤の比ではないくらいのものになってしまいます。

 給料は受け持ちが増えれば上がるかもしれませんが、業務量・仕事量・身につけなければいけない知識等は増えてくることにはなるでしょう・・・。さらに責任なども重くなってきます・・・。

 給料が多くもらえる事に越したことはないのですが、実力が伴わないと結局仕事が上手くいかなくなったり、無理な残業や持ち帰りの仕事が増えてしまったりで、最悪退職となってしまったら意味は無いですよね。

自分の力量や状況と相談しつつ話し合いで決めることができる事が理想です。

 なりたくとも必ずなれるわけではなく、なりたくないのに役割が回ってきてしまうなんて事もあります。チャンスと思ったらば逃さず、無理そうなら断る事も時には必要となります。

学童内の業績・成果をあげる

 入会希望の児童数が増加する、利用者からの満足度が高い(保護者も子ども両者とも)、地域での貢献度が高い、などの状況が続けば給料にも影響が出てきます。民間企業型の学童に限りとなりそうですが・・・

 評価の高い場所では給料も高くなるのが通常です。きっちりと成果を出している職員にも還元してくれる会社は優良企業です。

 役職に就くと同様、給料を上げるためのシンプルな方法です。結果を出せばその分査定に響いてくる。プロならば当然ですよね。

 普段からの保育力の向上、職員間の連携、学童がより良くなることに務めていき結果を出せるよう日々の努力や学習の積み重ねが必要ですね。

 民間企業型の学童クラブでは大きく効果のある方法だと思います。業績が上がれば給料に反映される可能性が高いからです。逆に下がることもあるということになってしまいますが・・・

 公立の学童クラブには難しい方法となります。業績や売上などは公設公営には求められていませんからね。

運営母体・会社に交渉する

 こちらは別記事でも記載しています。自分の仕事ぶりを要求することは大切な事ですので、是非とも交渉の機会を持ち、給料のアップを狙っていきましょう!!

給与の高い他の事業所に移る

 同じ学童保育の業界でもそれぞれで給与体系が異なる事も多いです。事業所ごとで違っていたり、グループ会社毎に違っていたりと様々です。

 単純に質の高い職員を募集している為、高額の給与を提示している場合ならば何の問題もありませんが、人員の入れ替わりが激しいや求人募集を掛けても応募が少ない等のマイナスの理由が実は隠れていたりする場合もあったりします。

 あまり評判が良くなく求人に誰も応募しないが為に高給料・高時給で釣ってくる場所もあるので見極めないと酷いことになります。

 給料が上がる事にはつながりますが、環境が変わる事はリスクでもあります。新しい場所でうまくいく保証は無いですしね。

 給料は少し低いけれど、その他の部分労働環境や人間関係、仕事量などに不満が少ないのならば現在勤めているところで給料アップを目指した方が安全です。

給料の面だけでなく、その他の部分でも思う所があるのでしたら思い切って別学童に移ろうとすることも有りだと思います。

給与の高い他の事業所に移る際の注意点

 学童指導員の給与が高い施設や職場への転職を考える場合、まずは自分が持つ資格や経験、そして転職先が求める条件を把握することが重要です。経験年数や実績なども、転職においては大きな要素となります。

また、転職先によって求められる条件も異なります。例えば、公立学童や民間の学童保育施設、児童クラブなど、職場ごとに運営形態や雇用形態、勤務時間や休日などが異なるため、自分に合った職場を選ぶ必要があります。

給与面に関しては、公立学童は自治体によって異なりますが、民間の学童保育施設や児童クラブは競争原理が働くため、一般的には公立学童よりも高い給与が期待できます。

 ただし、民間の施設は一般企業と同じように利益追求の要素があるため、業績によっては給与が低下する可能性もあることに注意が必要です。

行政に訴える

 行政からの補助金を受けて運営をしている運営母体もあります。補助金の多寡によって支出の多くの割合を占めている人件費にも大きな影響があります。

 補助金が増えればその分人件費に使えるお金も増えます。それに伴い給料も増える事に繋がりやすいのです。補助金運営での運営はこの行政からの充実した支援があれば、働く職員も入会している利用者も負担が減り1番良いことなのですが・・・中々に前進していきません。

 とは言えこの方法は難しい部分も多いです。1人でもできないことはないですが、複数名で行うだとか運動団体に所属して行うことが有効だと思います。国の方向性も学童保育拡充の方向に動いてはいますが、まだまだ不十分と言わざるを得ない状況です。

 個人の力では厳しい事もあります。個人でできる事と言えば「行政の担当者に個人的に意見を述べる」「SNS等で発信する」他にもあればという位です。

 近隣で学童保育の改善などで動いている団体等があれば所属して団体の力で訴えていく事は効果的となります。それでも時間はかかると思いますが・・・声をあげていく事は絶対に必要です!!

副業等にて収入を得る

学童の給与自体はすぐには上昇しないとは思うので、本業の学童の仕事を続けつつ収入をあげる方法も記載しておきます。

空いている時間を使っての副業

 学童保育の業界は勤務時間も短く、人によっては『午後から勤務』なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 ということは午前中には時間も空いている場合もあるということです。この時間を有効に使ってWワークをするだったり、今読んでいただいているブログを書くなんてことも収入につながることになります。

 全く違う業界でも自分の興味・特技を生かしたこと何でも良いので自由度は非常に高いです。

月に1万円この時間を使って収入アップにつながれば、生活にとってはプラスにつながることになります。

 学童勤務に迷惑のかからない程度に副業を行うことは悪くないのではないでしょうか?スキルが高まり本業を超えることだって夢ではない!?

 副業については他企業と同様に禁止されている場合も有りますので、その点は気を付けて下さい。

投資等でお金を増やす

2024年1月から新型NISAも始まり、投資に注目が集まってきています。

 物価上昇が大きく生活に影響を与えている中、貯金などで蓄えているとお金の価値自体がどんどん下がっていくことになってしまいます。しかも、この学童業界は給与の上昇率もかなり低いです。

 月額わずかでも投資に回していくことができれば、お金に働いてもらい、収益を上げることができるかもしれません。

 もちろん、リスクはありますが、低金利で銀行口座に入れておくくらいでしたら、毎月わずかでも投資に回しても良いのではないでしょうか?リスクもあるので空き時間にしっかりと勉強をしてから始める必要があります。

私も実際に読んだ書籍を紹介しておきます。

まとめ

 学童職員は現状、他業種と比べても”給料が少ない”と言わざるを得ません。1円でも多くなるように更なる認知度の向上や社会的必要性の向上が必要となってきます。

 行政の変化を待っているだけでは、日々の生活は楽にはなりません。自分自身でも今の所属学童内で給料が上がるように動いていきつつ、時間に余裕があれば副業等で収入を増やしていくことが必要な状況です。

 今回の記事の中でも自分自身で出来そうなものがありましたら、やってみること・進めてみる事をお勧めします。何もしないと現状に満足しているとみなされてしまう場合もあります。

 楽に給料が上がる事はありませんので、日々の積み重ね・自分の自己研鑽を欠かさないように頑張っていきましょう。私も頑張っていきます!!

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