学童保育って?どういった場所なの?か解説します!

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学童保育について
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学童保育って知っていますか?

学童保育の知名度も上がってきました

 最近ではテレビのニュースやネットニュースなどでも取り扱われることが大きくなってきた学童保育、みなさんはどのくらい知っているでしょうか?ひと昔前だと近所にはあったけど、誰が運営していて実際何をしているのかよくわからない施設だったかと思います。自分も子どもの頃や働き始める前はそうでした。

 最近では学童保育の認知度も高まり共働き世帯の増加や男女ともに社会進出の機会も増えてきており、「小1の壁」※という問題の解消に一役立てるかという役割が期待されています。2021年に起きた新型コロナウィルス流行時にも学童保育は可能ならば開所を続け、社会を支える手助けをしてきました。しかしながら、まだまだ情報が少なく、何が正確な情報かもわかりにくい状況ではありますので解説をしていけたらと思います。

※小1の壁:おもに、共働きやひとり親世帯において、子供の小学校入学を期に、仕事と育児の両立がむずかしくなること。親の退社時間まで子供を預けられる施設がみつからなくなったり、保護者の負担が増えたりすることにより、働き方を変えなければならないような問題が生じる。

学童保育の社会的立場

 学童保育にも法的に定められたしっかりとした社会的立場があります。法律や条例等にのっとり運営がされていることが条件となります。

この法律で、放課後児童健全育成事業とは、小学校に就学している児童であつて、その保護者が労働等により昼間家庭にいないものに、授業の終了後に児童厚生施設等の施設を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図る事業をいう。

児童福祉法第6条の3第2項

放課後児童健全育成事業における支援は、小学校に就学している児童であって、その保護者が労働等により昼間家庭にいないものにつき、家庭、地域等との連携の下、発達段階に応じた主体的な遊びや生活が可能となるよう、当該児童の自主性、社会性及び創造性の向上、基本的な生活習慣の確立等を図り、もって当該児童の健全な育成を図ることを目的として行われなければならない。

放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準第5条第1項

法律は硬い文章でわかりにくいですね。学童保育というのは正式には「 放課後児童健全育成事業 」と言われています。わかりやすくまとめると以下の3点になります。

  • 対象は小学生である
  • 対象の小学生の保護者が労働等により昼間家庭にいない(労働だけでなく病気や介護等の理由でも可能な場合がある。)
  • 保護者のいない時間、生活の場を与えて、発達段階に応じて健全な育成・成長を保証する。

 共働き世帯などの小学生に保護者の不在の時間、授業終了後や夏休みなどの長期休暇時に安全かつ適切な成長できるような場所を提供することが大きな目的となりますこの目的を果たすための場所でないと「学童保育」と名乗っていても正式には学童保育とは認められず、行政からの補助金などは下りないこととなります。企業が運営している習い事のおまけに学童保育がついているような場所は「学童保育」としては認められません。

学童保育の質的保証

 共働き世帯の子どもたちの放課後や長期休業日の生活を保証するのが大きな目的と書きましたが、その生活の質も向上させなければなりません。 【当該児童の自主性、社会性及び創造性の向上、基本的な生活習慣の確立等を図り、もって当該児童の健全な育成を図ることを目的】との記載もありますので、 その活動内容の質も高めなければなりません。

市町村は、放課後児童健全育成事業の設備及び運営について、条例で基準を定めなければならない。この場合において、その基準は、児童の身体的、精神的及び社会的な発達のために必要な水準を確保するものでなければならない。

児童福祉法第34条の8の2第1項

市町村が条例で定める基準(以下「最低基準」という。)は利用者が、明るくて、衛生的な環境において、素養があり、かつ、適切な訓練を受けた職員の支援により、心身ともに健やかに育成されることを保障するものとする。

設備運営基準第2条

 目的だけ果たしているけれど最低限のサービスなんてやはりダメですよね。保護者の代わりとなって日々の生活を支援していくので、必要な施設や備品はもちろん備えられていなければなりません。施設面だけでなくその場所で子どもたちの保育に当たる人物・職員の質的向上も必要となってきます。資格を保有している「放課後児童支援員」が配置され日々の保育の向上を目指しています。

 子どもたちも毎日のように放課後を過ごす場所であるので「より過ごしやすい場所、より楽しい場所」であって欲しいですよね。その質的向上・保証も学童保育には必要な要件となります。

まとめ

 ここまで書いてきたような目的や役割、そして目的や役割を果たすために充実を目指しているのが学童保育という場所となります。何となく共働きの預け先位の印象の人が多かったかとは思いますが、この記事を読んでもらえた方はイメージとは違っていたと思われる方もいたかと思います。

 共働き世帯が増えてきて社会的ニーズもますます高まってくることは間違いありません。ニーズが高まるとその名を語る施設も増えてくると予想されます。学童保育も多くの場所と同様に法的根拠に基づき運営されています。学童が必要となりお探しになる際、まずはこの記事に記載されていることをしっかりと取り組んでいるかどうかを確認すると良いかと思います。基本中の基本ですが学童運営にとってはとても大事なことです。大まかにではありますが、学童保育とはというところを記載しました。詳細はまた、後日にでも書きたいと思います。

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