「真の自己肯定感」とは?
自己肯定感を高めるには時間がかかります。多くのノウハウの中には「自分はできる」「自分はすごい」「自分はこのままでいい」「今のままの自分で十分だ」というような自己暗示的なものもあります。
先にも書いたのですがちょっとした良い行動でもほめることが重要で、良くない行動をした時にもネガティブな言葉を誉め言葉に変えて伝えたりする事などが取り上げられて、研修などが盛んにおこなわれています。
自己肯定感というのは、あくまでも地道な努力の結果として自然に身につくものであって、小手先のテクニックで手に入るものではないのです。
なんでも褒めるばかりや心地の良い言葉ばかりでは社会性が身につかず、自分の衝動をコントロールする力もつかない為、社会にうまく適応することもできません。それでは真の自己肯定感は身につくことはありません。
一朝一夕で身につくものでもなく普段からの習慣や継続が必要となってきます。
自己肯定感の向上につながる4つの要因
- 他者から与えられた評価や評価的態度
- 他者との比較
- 実際の成功・失敗体験
- 理想とする自己との比較
これらの要因が絡み合って自己肯定感が形成されていくと筆者は述べています。
この中から関連している中から私の注目した学童期の子ども達に生かせそうな部分を紹介していこうと思います。
他人との関係性の中でもまれることが重要
対人場面で、相手に応じて、その関係にふさわしい自分がごく自然に引き出されるようになることで、子ども達の自己肯定感は高まっていきます。
他人の評価に振り回されない自分軸の持ち方
人に振り回されないように、自分の中に自己評価の軸を持つことが必要とありました。自分の中に評価軸がないと、人からの評価に一喜一憂することになります。
現代の代表的なものとしてはSNSの投稿をして「いいね!」の数などを気にしてしまう人は自分の中に評価軸を持たない人たちですね。承認欲求が強い方々の人たちで、「いいね!」の数に一喜一憂してしまいます。
「いいね!」がつくこと、「ほめて」育てられるも一時的にいい気分になっても、それで得られる「自己肯定感」は他人の評価によって揺れる不安定な自己肯定感となります。
ほめられれば気分がいい、ほめてもらえないと気分が落ち込むというように他人の評価に依存しているうちは安定的に自己肯定感が高まる事はありません。
自分の中に評価軸をもつことができれば、周囲の評価に一喜一憂するなど他人に振り回されることがなくなり、安定した自分を保てます。
とかく人は他者からの評価を気にしがちです。大人だけでなく学童期の子ども達も他者からの評価を気にしがちです。もちろん、他者との関わりを絶って生きていく事はほぼ不可能となりますので、他者からの評価ももちろん大事にはなります。
しかし、他者からの評価ばかりを気にしすぎると生きていく事が辛くなることも多くあると思われます。人の目ばかりが気になって行動に移れないだとか、必要以上に恐れを抱き人と関われなくなるという事にもなり得ます。
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