横浜市での学童保育クラブと放課後キッズクラブの違い 令和7年度向け

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小学校に入学したら共働き世帯の子ども達の過ごす場所はどうする?

 共働き世帯や留守家庭世帯、学校入学前は保育園で保護者の帰宅まで適切な環境にて保育が行われて通常は安全安心に過ごす場所があります。

 小学校に入学したら「留守番で1人で過ごすことができる、自分で鍵の開け閉めができる、災害や犯罪から自分自身を守る事ができる」なんて急に出来るようになる訳ではありませんよね。

  1. 学校の放課後プログラムに参加する:学校の放課後プログラムに参加することで、子どもたちは学校の施設内で安全に過ごすことができます。プログラムには、宿題のサポートやスポーツやクラブ活動など、様々なアクティビティが含まれています。
  2. 学童保育に参加する:学童保育は、放課後や休日に子どもたちを預かるサービスで、公立や民間の施設があります。学童保育に参加することで、子どもたちは安全を担保された環境で遊びや勉強をすることができます。
  3. 家庭内保育を利用する:共働きの場合、家庭内保育者(ベビーシッターや家庭教師など)を雇うこともできます。家庭内保育者は、子どもたちが自宅で過ごすことができ、保護者が仕事に集中できるようサポートします。

 以上の選択肢の中から、保護者にとって最適な選択肢を見つけることが大切です。自治体によっては、子育て支援制度が用意されている場合があるので、利用してみるのも良いでしょう。

それでは、今回のテーマである横浜市での放課後の居場所について解説していきます。

横浜市での放課後の居場所

 横浜市で小学生に入学したら保育園のような場所はあるのでしょうか?各自治体ごとに違いはありますが、「学童保育」と呼ばれる場所が昔からあります。近年では様々な放課後を過ごす場所も増えてきました。

 今回は横浜市の放課後の過ごす場所として説明をしていきます。横浜市内で『学童クラブ』か『放課後キッズクラブ』か悩んでいる方、これから横浜市内へ引っ越してくる方是非とも参考にしてみて下さい。

保護者

私は共働き世帯で今は保育園に行っているけど、小学校に入学したら放課後や夏休みに過ごせる保育園のような場所有るのかしら・・・?

KJ

横浜市では主に2つの場所があります。学童クラブ(放課後児童クラブ)と放課後キッズクラブがあります。下に横浜市のホームページからの抜粋を載せておきます。※民間運営の学童保育も増えてきていますが、今回は割愛します。

横浜市では共働き世帯等で留守家庭児童の過ごす場所として学童クラブ(放課後児童クラブ)と放課後キッズクラブの2つが主にあります。

学童クラブ(放課後児童クラブ)は歴史も長く古くから認知されているクラブもあります。放課後キッズクラブは以前は「はまっこ」と呼ばれていた場所となります。

横浜市ホームページより 初めての人へ(放課後の居場所の概要) 横浜市 (yokohama.lg.jp)
保護者

共働き世帯の私の家は「放課後児童クラブ」か「放課後キッズクラブ」のどちらかを利用すればいいのね。この表だけだとほとんど同じに見えるんだけど何か違いがあるの?

KJ

もちろん違いもありますので、いくつかポイントを絞って説明しますね。

目的

KJ

放課後児童クラブもキッズクラブも「遊びの場」「生活の場」と掲載されていてほとんど同じように見えますが、学童クラブは留守家庭児童等の「遊びの場」「生活の場」、キッズクラブは区分によっては「遊びの場」として提供されています。キッズクラブは時間帯によっては遊びに来ただけの子、留守家庭児童が入り混じっている状況もあるのです。

保護者

学童クラブの方が「生活の場」という感じでキッズクラブは「遊び場と生活の場が混在している」という印象ね!遊びに来るだけもありなんてしっかりと管理してくれているのかしら?

実施場所

  • 一軒家やアパート・マンションの1室など民間施設等を賃借していることが多いです。
  • 学校外の施設であることから、対象の学校からの距離は学童クラブ事によって違っている。
  • 学童クラブ専用であるため、他の活動等の要因で使用できないということはない。
KJ

学童クラブ (放課後児童クラブ) は学校外なので自分たちで行かなければなりません。クラブによっては職員の迎えもあります。放課後キッズクラブは小学校敷地内にあるのでそのまま行けます。

開所時間・利用料金

開所時間

《平日》 放課後~19時
《 土曜日、長期休業期間等 》 8時~19時
※19時以降開所クラブも有り

利用料金

入所時例 10,000円
月額例(おやつ代・教材費込み)1年生から3年生 15,000円 4年生から6年生 10,000円

※長期休日期間については、外出時・昼食の実費分を別途集金する場合もあります。

※上記は1例です。クラブごとに開所時間・料金は異なります。

保護者

開所時間はほとんど同じで学校内にあって料金も安いなら放課後キッズクラブの方が良さそうね。どっちも横浜市の事業だし、内容もほとんど同じなんでしょ?

KJ

いいところに注目してくれました!!一見すると同じような印象を受けますが登録人数や内容には大きな差があるのですよ。

実施内容や参加人数に差があり

登録人数・参加人数

KJ

まずは参加人数を説明していきます。
学童クラブ(放課後児童クラブ)は人数が安定的で決まった人しか来ません。放課後キッズクラブは区分が3つあり区分ごとに登録している人しか来れません。
遊びの場として提供されている区分には多くの子ども達が参加している、とりあえず登録だけしている子どももいたりして来たり来なかったりと固定的なメンバーにはならなそうです。

KJ

登録児童数を見てもらえれば分かる通り、学童保育に比べるとキッズクラブには非常に多くの児童が登録しています。場所によっては1日100人を超える人数が参加するような場所もあるという報告もあります。

保護者

登録人数や参加人数が多いとどうなるの?

KJ

子ども1人1人にまで細かく目が行き届かなくなりますし、人数が多いが為に『できない活動』も増えてきます。外で遊ぶことも制限されていたり、室内には定員以上の子どもが過ごしていたりという事もあるようです。

 もし、自分の子どもが通ってみてしっかりと見てもらえない、活動に制限がされていると子ども自身に『不満やストレス』もたまってきますし、保護者も不安になりますよね。
 その反面、学童クラブは20~50人程度でメンバーも固定のクラブが多く、支援員が子ども1人1人をしっかりと見てくれるんです。

KJ

時には仲の良い子が来ない曜日などもあったりすると、遊ぶ人がいないなんてこともあったりするなんて事も聞いた事があります。退屈で我慢して過ごさなければならないのも辛いですよね・・・

保護者

保育園も少人数の決まったメンバーで保育士の先生もすごく子どもたちのことを考えてくれてとても安心して過ごせているわ。子ども達ものびのびと過ごせるほうが良いと思うわ。人数がおおすぎて、我慢してまで過ごすことはなるべくしたくないわね・・・

KJ

学童クラブ(放課後児童クラブ) の方が家庭的な雰囲気で保育園の延長のような感じに近いですね。トラブルなどがあっても支援員の方々が保護者の方々とも連携し対応してくれます。

KJ

私も1日に100人もの児童が毎日来るような状況だったら、十分にできる自信は全くありません。

令和7年度現在ではさらにキッズクラブ在籍の児童数は増加しており、本当に適切な受け入れになっているかは疑問です。(条例上・書面上は問題が無いが、実態はどうなのか?)

『放課後キッズクラブ』では人数が多く子ども1人1人に目が行き届かなかったり、遊ぶ人があまりいないなどが起こる場合もあります。安定的にのびのびと過ごせるのは『学童クラブ』となります。

KJ

登録だけしておいてイベント時や緊急時だけ参加という世帯もあるようです。突然その日だけ行かされても子どもも大変ですよね・・・。

学童保育の参加人数が多い場合、以下のような影響が考えられます。
  • 指導員の負担増加:指導員が子どもたちの見守りやケアを行うために必要な人数に対し、参加人数が多いと指導員1人あたりの担当児童数が増えます。そのため、指導員の負担が大きくなり、十分なケアやサポートが提供できない可能性があります。
  • スペースの不足:学童保育施設には、子どもたちが遊ぶためのスペースや学習をするための机や椅子が必要です。参加人数が多いとスペースが不足し、十分なスペースが確保できなくなる可能性があります。
  • グループ分けの難しさ:参加人数が多いと、子どもたちを適切なグループに分けることが難しくなります。グループ分けがうまくいかないと、子どもたちの年齢や興味関心に合わない活動をすることになり、子どもたちのやる気や集中力が低下する可能性があります。
  • 子どもたちの安全確保の難しさ:参加人数が多いと、支援員が子どもたちを見守ることが困難になり、子どもたちの安全が確保できなくなる可能性があります。また、子ども同士のトラブルやけがの発生率が高まる可能性もあります。

活動内容

KJ

次に活動内容の説明です。私は学童クラブの人なので学童クラブの活動の良さを説明させてもらいますね。

学童クラブの1番の良さは

番の良さは子ども1人1人をより良く見てもらえることです!!

 学童保育には様々な子どもたちが通ってきますし、在籍している学年も1~6年生まで幅が広いです。子どもたちが常に目を離されることなく、良く見てもらえるように配慮されています。

 子どもたちが安全に過ごせるように、施設内での遊びや行動に配慮し、子どもたちに対して指導やアドバイスを行います。

 また、子どもたちがストレスや悩みを抱えていた場合には、支援員が相談に乗り、適切な支援を提供することもあります。

 このように支援員は子どもそれぞれの発達段階や年齢、個人の特性に合わせて関わりをもちます。

見守りや監視員的な管理型の保育ではなく、活動を共にしていく中で信頼関係を築いていきます。

安心して過ごせる環境ならば、子ども達の成長にとっても十分に良い影響を与えてくれます。

保護者

1人1人に目が行き届き、配慮してもらえるのはとても安心できるわね。

学童保育では子どもたちが中心

学童保育は、子どもたちが中心となる保育サービスです。学童保育では、子どもたちが自分で考え、自分で決定し、自分で行動することを促し、自己肯定感を高めるような保育が行われます。

 支援員は、子どもたちの自主性や自立心を尊重し、個性や能力を引き出すための支援を行います。また、子どもたちが自然と協力したり、競い合ったりしながら、人間関係やコミュニケーション能力を育むことができます。

 学童保育では、子どもたちが好きな遊びや興味のあることを自由に取り入れることができます。そのため、学童保育では、子どもたちが自分自身を表現し、自己実現するための環境が整っています。

 保護者の立場から見ると、学童保育は、子どもたちが安心して過ごせる場所であると同時に、保護者が働いている間に、子どもたちが意義のある時間を過ごすことができる場所でもあります。学童保育は、子どもたちが中心となり、自己肯定感や自立心を育みながら、充実した時間を過ごせる場所となります。

KJ

その子自身がどんなことに興味があるのか、悩んでいるのか、良い事も困っている事も一緒になって考えてあげられる支援員がいることはとても大きいです。キッズクラブがしていない訳では無く、人数が多くなりすぎるとそもそもが無理という状況もあります。

次ページ、他にも学童の良いところはたくさんあります。

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