遊ぶことの大事さ
こちらを読まれている大人の方は子ども時代どのような遊びをしていましたか?地域によっても遊びは違ったものであったでしょう。都市部での遊びと自然のたくさんある地方での遊びは場所・内容ともに違いが出て当然です。
まずは「遊び」という言葉を調べてみました。
遊び(あそび)とは、知能を有する動物(ヒトを含む)が、生活的・生存上の実利の有無を問わず、心を満足させることを主たる目的として行うものである。基本的には、生命活動を維持するのに直接必要な食事・睡眠等や、自ら望んで行われない労働は含まない。類義語として遊戯(ゆうぎ)がある(詳細後述)。知能ないものは遊べない。
Wikipedia「遊び」より
心を満足させることを主たる目的
遊びの目的は心を満足させることだと書いてありました。遊びの無い生活をしているとどうなるのでしょうか?調べたとおりの目的となれば、その逆の事が起こり「心を満足させることができない」状態が続いていくという事になってしまいます。満足できない状態を解消するために遊び以外の方法を使い心を満足させるというような状態になってしまいます。他に良い方法があれば良いのですが、、、
遊びの無い状態は言い換えると、「心が満たされず、ストレス過多な状態」にもなります。大人でもストレスの溜まっている状態が続くと心だけでなく身体にも悪い影響が出てきます。子どもならさらに受ける影響が大きくなることが予想されます。
人間には遊びが必要
勉強をしたり仕事をしたりすることで心は満たされているという人もいるとは思います。充実していれば、それに越したことはありません。とは言えストレスを抱えている人がいるのも間違いありません。
遊びについてのもう1つの部分「生活的・生存上の実利の有無を問わず」に着目してみます。生活的・生存上で実利が無くても良いのです。楽しむ為、ストレス解消の為でも良いのです。余暇時間に遊び、スッキリしてまた仕事や学校ががんばれるという事になります。これが、遊びまでも実利や何かの為にならなければならないとなるとしんどいですよね。
こんなことも自然と身についていきます
身体的にも社会的にも成長の機会
子どもの遊びは、1人前の大人になるための学習の意味も含まれています。遊びを通して子どもは肉体を鍛え、またルールに従うなど他者と共に何かをすることを学びます。日本に限らず世界的に見ても共通しており、「ごっこ遊び」によって大人の役割や技術を習います。例をあげれば、南アフリカの採集狩猟民サンの男の子たちは、小さいときからおもちゃの弓矢をつくり、的に当てる競争をし、彼らの生活手段である狩猟の技術を修得していくという例も世界を見てもあります。
ちょっとした遊びも、子どもにとっては身体的運動となっています。一般に遊びには「知力、体力、技術」を競うものも多く、子どもたちは遊びを通して「身体的・精神的・社会的な力」を磨いていきます。
また、子どもの遊びによくみられるものは大人の模倣です。女の子のおままごとは料理を作るまねをしたり、人形を使って料理を食べさせたり、子守歌を歌ってあやしたりするなど、母親のまねをして遊んだりもします。このように、子どもたちは遊びのなかで社会のしきたりを学んだり、大人の役割などを学んでいます。
学童クラブではどんな遊びをしている
私の学童クラブで子ども達が行っている遊びや活動をジャンル分けして解説していこうと思います。学童では基本的に子どもたちが主体的に遊びや生活をしていくという形になっています。自分または自分たちでその時にやりたいことを見つけて、仲間を見つけて遊びが展開されます。
身体的遊び
「おにごっこ」や「かくれんぼ」が小学生では代表的な遊びではないでしょうか。学年が上がってきたりすると、もっとルールが複雑になってきたりすることもあるでしょう。
模倣遊び
「ごっこ遊び」が代表的なものであると思います。おままごと、ヒーローごっこ、〇〇(アニメなど)ごっこ、様々な人やキャラを真似て遊んでいます。おままごとは家庭の様子が見えてくるようで、見ている大人としてはおもしろいやら複雑やらな気分になってきます。
競技的遊び
外でいうとドッジボール・サッカー・リレー、室内だと将棋・オセロ・トランプなどが代表的なものであります。
自然遊び
自然が豊富にある地域では自然物を生かした遊びができます。都市部だと公園位でしょうか。
創作・表現遊び
お絵描きやぬり絵、工作のような事やブロックや積み木などで何かを作るという事もあてはまりそうです。1人で黙々とやっている人もいれば、みんなで協力しながら作り上げるなんてこともあります。
伝承遊び
こま、けん玉、おはじき、お手玉、メンコなどの昔からある遊びとなります。皆さんの子どもの頃からもある遊びで、もしかしたら1回はやったことがあるのではないでしょうか。大人にとっては昔から見かけた物であっても、現代の子どもたちにとっては中々触れることもなく新鮮な物になっています。
何にも分類されない遊び
見ていても本人たち以外は何をしているかよくわからない事も楽しそうにやっている事もあります。
その他の遊びもまだまだたくさんあり子どもの数だけ遊びがあるのではないでしょうか?その辺りに落ちている棒や石があれば、もう遊びに早変わり!
まとめ
小学生くらいになると何して遊びたいか?となると「ゲームをして遊びたい!」と家庭内ではなってしまうことも多いかと思います。ゲームばかりしていないで外で遊んだりして欲しいと思うのが保護者ですよね。
小学生で言えば学校や勉強があり、大人で言えば仕事や家庭がある。また、自分自身の心身の健康面などの問題もあります。ストレス解消の為にといって、日常の生活にまで影響を及ぼすような遊び方ややめられなくなって依存的な傾向になっては遊びではありませんよね。自由に遊びを選択することはできますが、何をしても自由かといえばやはり違いますよね。
子ども時代にしっかりと遊び、満足感を味わい、大人になった時に適度に余暇時間を楽しめるようになれるといいですね。
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