学童保育での過ごし方 どのように生活支援をするか

本ページはプロモーションが含まれています
支援員向け
この記事は約5分で読めます。
スポンサーリンク
スポンサーリンク

学童生活の最も基本的な部分です

 学童の基本ともいえる毎日の生活。その基本的な考え方やを保育指針を中心に解説していきます。

 学童で過ごしていく中で最も基本的であり、重要なことであります。毎日をどのようにして過ごすのか?自分のやりたいことはできるのか?子どもが過ごす上でとても重要な事であります。

放課後児童クラブにおける育成支援は、子どもが安心して過ごせる生活の場としてふさわしい環境を整え、安全面に配慮しながら子どもが自ら危険を回避できるようにしていくとともに、子どもの発達段階に応じた主体的な遊びや生活が可能になるように、自主性、社会性及び創造性の向上、基本的な生活習慣の確立等により、子どもの健全な育成を図ることを目的とする。

放課後児童クラブ保育指針より

 子どもの放課後児童クラブでの生活の方向性が記載されています。「基本的な生活習慣の確立等」ともあるように重要なことになります。放課後・長期休暇時などで学童で過ごす時間はそれなりに長いので、毎日の基本的な生活のもたらす影響はとても大きくなります。

子どもの権利

 学童・放課後児童クラブは子どもの権利に関する条約の理念に基づいて運営されています。権利については、以下の記事にて詳しく説明してありますのでご参照ください。

放課後児童クラブの役割 ~運営指針解説~②
放課後児童クラブの役割について解説します。基本的な事かもしれませんが、意識しておかないと忘れがちな部分について解説しておきます。基本に立ち返ってもう1度振り返ってみる機会に如何でしょうか?意外と忘れていたり、新たな気づきがあるかもしれません。

「休む、遊ぶ権利」

 皆さんは自身の子ども生活を振り返ってみて、放課後はどのように過ごしていましたか?ある程度自由に過ごせていましたか?それとも習い事などを詰め込まれて忙しい毎日でしたか?学校の授業が終わり、1日勉強やそ他の活動に取り組み、やっと自由な時間なわけなのです。放課後にある程度の自由が保障されていれば、子どもにとっても素晴らしいことではありますが、なかなかそうもいかないのが現実です。

 学童に来なければいけない子、習い事に行かなければいけない子、家に帰れば宿題があり、お手伝いもしなければならない、などなどあると子どもたちに自由な時間は本当にわずかなのではないかと思うほど忙しいような子どもたちも多いのです。私のクラブにも帰ってからも勉強をしなければいけない、習い事が多くて「今日は自由に遊べる!!」と嬉しそうにしている子もそれなりにいます。

 「休む、遊ぶ権利」があるにも関わらず、保証されておらず毎日忙しくしている子どもたちがとても多くいます。子どもに関わる大人たちはみんな子どもたちの権利を理解したうえで、子どもにとってもっとも良いことを選ぶことが必要になります。「子どもの為にしている」との声も聞こえてくることもありますが、それって「大人都合の事だよね・・・」「大人が自分の為にしているんだよね・・・」という大人は沢山いますよね。

学童での生活はどうか

 学童に来ている子どもには学童の生活の中でとはなってしまいますが、「休む・遊ぶ権利」をしっかりと保証していくようにしています。何もしないでのんびり過ごすという事も時には大事な事なのです。みんなでワイワイしたい時もあれば、1人で本でも読んでいたい時色々な時が子どもでもありますよね。自分ですることは自分で選ぶ・決めることができる、その「学童」という環境の中での選択にはなってしまいますが、とても重要な事ではないでしょうか。もちろん権利はあるのですが、何をしても良いという訳ではないことはないという事を理解してもらうことも基本としてはあります。そして、子ども達もそれぞれに考え方や意見も違うでしょうから、様々な意見もできるだけ取り上げられるとさらに良いと思います。

 学童クラブと名乗ってはいるが、習い事のようなプログラムばかりしなければならないような場所での生活をしている子どもたちに自由は無くしんどい時もあるのではないでしょうか?また、人数が多く参加するような場所では人数が多いが故に子どもが中心ではなく大人の都合で物事が決められているという事にもなってしまっているのが現状です。

 大人でも仕事の後に勉強が必要だからといって職場以外でさせられる・しなければならないというのは正直キツイですよね。大人ならばイヤだと声をあげられるかもしれませんが、子どもだと声をあげられない子もいるので本来なら大人がしっかり考えてあげたいところです。

子どもの発達段階に応じた主体的な遊びや生活

  まずは学童での生活が基本的に異年齢集団になるという事です。(1学年しかいないという場所もあるかもしれないので1部例外有り)子どもが生活の中でできる事・やりたい事は、年齢や発達の状況によって異なります。年齢や発達の状況が異なる子どもが、一緒に過ごす中では、お互いが「まねをしたり、見守ったり、待ったり、手助けをしたりする」等の事が可能になります。その反面、意見の対立や年少者に合わせての生活になってしまうという事も起こることが考えられます。子ども1人1人の発達状況が異なるという事が同学年の集まりよりもより一層考慮しての生活づくりをし、それぞれの子どもの感情や意思を尊重することが求められます。

 同学年でも4月生まれと3月生まれで約1年の差がありますし、生活をしてきた・している場でも、それぞれの発達段階は異なってきます。それぞれの発達段階の基本的な事はまた別の記事に解説できたらと思っています。しかしながら、年齢による発達段階の様子はあくまでも一般的な事であり、1人1人に合わせて考慮するのが理想であると思われます。

まとめ

  私の在籍しているクラブでも「子どもたちの権利」や「それぞれの発達段階」も考えつつ日々の生活づくりをしています。放課後の時間を毎日過ごす場として、より過ごしやすい場であってもらいたいですよね。何となく過ごしても何とか過ごせてしまう、そんな場所で子ども達は過ごして欲しくないですよね。基本となる日々の生活について定期的に見直して、その都度子どもたちの要望なども聞きつつ決めていければ自然と過ごしやすい場になっていくでしょう!!

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました